帰朝報告4
こんにちは、パワーコープです。
本日発見したニュース。
ご存知かもしれませんが、アクロスアメリカという自転車でアメリカ横断するレースですが、大会新記録が出たそうです。
4.800Kmを8日と6時間29分で走ってしまったそうです。
ほぼ一日600Kmの計算ですね。
初出場のスイス人が達成したそうですが、今までの記録を8時間ほど短縮したとの事。
いくら信号の少ないアメリカといえども、恐るべきスピード、端倪すべからざる持久力ですね。
本日も帰朝報告を。四日目の宿はベルーノのホテルヨーロッパエグゼクティブです。
エグゼクティブじゃない下層のジャポーネーゼも泊めてくれました。
ディナーはこんな町中のレストランにて。
山の中の田舎町に日本人が大挙してやって来たのでじろじろ見られました。
翌日はいよいよレース本番です。
やる気満々の連中ばかりです。デジカメをポケットに入れてなんてのは私だけか。
皆さん所属してるチームジャージで格好良くきめてます。
間違ってもプロチームレプリカなんて居ません。
スタートして気持ち良く走ってたら写真の事をすっかり忘れて、第2補給所まで来てしまいました。
集団の後ろに付いたり、単独走だったり、日本人参加者を抜いたり。
後ろのドロミテ山塊を見て下さい。
景色に癒されますが、暑いのなんの、摂氏33度くらいにはなってます。
絶景が嬉しくてキョロキョロと上ばかり見上げてました。
去年の大会の写真ですが、あの教会に登る頃には足が痙攣寸前でした。
いくら水をかぶっても乾燥してるので冷却効果が長続きしないんです。
補給所ではレモンとコカコーラばかり頂きました。
同行したライトサイクルの高橋さんがコーラは即効性があると教えて下さいました。
最後のクロチェダウネ峠頂上です。カンパニョーロのコンポーネントにその名を記す有名な峠です。
多分35度を超えてたでしょう。人生で一番暑い熱い坂でした。
ここからの長〜いダウンヒルは実に気持ち良かったですね。
道は奇麗だし、車は少ないし、要所じゃポリスが旗を振ってたから安心して狭いコーナーも突っ込んでいけました。
オフィシャルカーやドクターカーに付いたり、抜いたり、プロレースの雰囲気まで味わってきました。
DEROSAプロトスの下りの安心感は抜群で、日本人を代表して、登りで抜いていったイタリア人を何人もパスしました。
コーナーでも不安な挙動は一切なく、狙ったラインどうりキッチリと抜けられます。
NIPPOの内間選手も語ってましたが、デローザに乗ってから下りがメチャクチャ早くなったそうです。
鈍い私でも分かるんだからプロにしたら有り難いマシンでしょうね。
柔らかいとは言いませんが、ゴツゴツ感もありませんし、長距離を乗ってもまったくストレスが溜まらない実に楽しいバイクでした。
平地で抜いて行ったピナレロジャージの集団にも、軽いダッシュで飛びつけましたから反応性もいいと思います。
クロチェダウネ峠で60万円だか70万円もするライトウエイトホイールのオッサンと同じペースで私が登れたという事は、フレームが素晴らしいという証明かもしれません。
フェルトレに戻ってのゴール地点です。
石畳の8%が400mくらいでしょうか、最後までいじめてくれます。
ホアキンのように爆発したかったけど無理でした。
122Kmで獲得標高は2.650mです。そこそこきついでしょ。
当店メカニックには30分くらい差をつけられましたが、出場した日本人19人の中では遅い乍らも3番目です。
参加する事に意義を感じてる日本人ばかりなので自慢にゃなりませんが。
イタリアに行くと、日本との自転車文化の違いというより、ロードレース文化の違いがはっきりと認識できますね。
自転車乗りがもっと尊重されるべき日本になるように、尊重されるべき自転車乗りになりましょう。
以上
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